taka_eのブログ

体外受精 双子妊娠からの流産 がんばり方が分からない

心に響いた言葉

 
少し話は変わりますが...。
 
私はバイオハザードがめちゃめちゃ好きです。
映画もゲームも大好きなのですが、ゲームは怖いので見る専門です!
 
バイオ7も主人がやってるのを横で見て何度もちびりそうになりました。笑
 
 
 
双子を亡くして退院したあと、何もやる気にならず、ぼーっとYouTubeばかり見てたのですが、狩野英孝さんがバイオRe2をプレイしている時、すっごい心に響いた言葉があったんです。
 
 
バイオRe2のクレア編にて。
ゾンビから逃げる中でシェリーという女の子に会う訳ですが、この子がウイルスに感染してしまうんです。
ウイルスの研究者でシェリーの母親であるアネットは「娘は助からない」と諦めるんですね。
クレアは助けようと必死なのに!
(結局アネットの助言もありシェリーは助かりますが•••)
 
そんな場面で狩野英孝さんが
「1%の可能性でもかけるのが人間!0%でも一生懸命やるのが母親!」って言うんです。
 
すっごい心に響いて、まさしくその通りだな〜と思いました。
 
私の双子が生きられる可能性は0%でした。
でも、だからって投げ出すこともできない、もうやめたって母親であることもやめられない。
それなら可能性が0%でも、一生懸命産んで、一生懸命弔って、一生忘れないと誓うしかないんですね。
 
私も主人も、自分たちにできる範囲で双子のことを一生懸命考えて行動したと思います。
 
今後については考えがまとまらなくて、全然前に進めてないけど。
心に響いた、この言葉は忘れないでいようと感じたのでした。
 
 
 

双子の名前

 

2人の名前は男の子って分かった時から決まっていた。

 

長男は縁(えにし)

様々な縁を大切にして生き、素晴らしい縁をもたらす人になりますように。

 

次男は蒼(あおし)

空や海のように広い心で人を包みこみ、暖かい人になりますように。

 

22週未満で産まれた場合は流産となり、戸籍には残らない。

だから名前を付けるかどうかは悩んだ。

 

でも私たちが2人にあげられるものは名前くらいしかない。

 

 

2人にずっと会いたかった。

目を開けて、ママって呼んでほしかった。

いっぱい抱っこして、笑って、怒って、大きくなるところが見たかった。

もっと愛してるって伝えたい。

 

この子たちの分まで次の子に、って思う人もいるかもしれないけど。

同じ子供は産まれない。

もし次の子が産まれたとしても、縁と蒼ではない。

 

その事実がどうしても辛くて苦しい。

 

 

妊娠しなければ、治療なんてしなければ、こんな思いしなかったのに。

そう思ったり。

妊娠したから、治療したから、2人に会えた。

そう思ったり。

 

無理やり出産してごめんね、もっとお腹にいたかったよね、元気に産めなくてごめんね。

ってごめんねを繰り返して。

 

産まれてきてくれてありがとう。ここまで大きくなってくれてありがとう。2人に会えて良かった。

ってありがとうを繰り返して。

 

私の初めての出産は、産声を聞くことなく終わりました。

 

 

2021年6月27日(日)出産

 

主人は双子が産まれるかもと聞いて来てくれたけど、産まれる気配は全くない。

泊まる場所もないので、病院の近くに住む義兄の家へ帰ることに。

 

 

私は病室で1人、いつ出産になるのか不安に思いながら・・・

 

 

 

一晩あけてしまった(6月27日)。

 

 

 

朝8時の診察にて、なかなか出てこない双子に先生も驚いてた。

でも、もう出てきてくれないと感染症が進んでしまう。

 

張り止めの点滴をやめて今日こそ出産することに。

 

主人が9時に病院へ到着したので、張り止めをストップ。

すぐに出産になるかと思われた。

 

けど・・・

 

1時間たっても、2時間たっても状況は変わらない。

張り止めをストップした影響でひたすら陣痛に耐えるだけの私。

赤ちゃんの頭は5㎝、子宮口は7㎝。いつ産まれてもおかしくないのに。

 

主人は「子供が助からないなら、妻だけでも楽にして欲しい。」と先生に言ってくれて、人工破膜することに。

 

いよいよ出産。

 

2021年6月27日(日)12時30分

数回いきんだ後、355gの長男はするっと出てきてくれた。

 

初めて見た時「なんて小さくて大きいんだろう」って思った。

矛盾してるけど、主人も同じように思ったみたい。

長男を抱っこしながら、主人も私も涙が止まらない。

 

こんなに大きいのに、ちゃんと人なのに、なんで助からないんだろう。

口をパクパクさせて、手を動かして、一生懸命生きてるのに。

 

 

悲しい余韻に浸るのは早い。

まだ次男がお腹にいる。

 

 

側面を向いて子宮の奥にいた次男は、なかなか産まれてこない。

人工破膜にも時間がかかり、出血量はどんどん増えてしまった。

 

長男と比べ物にならないくらい痛くて辛い。

痛い、苦しい、辛い、悲しい、もう頑張れなくて、ただただ大絶叫。

 

 

2021年6月27日(日)13時40分

長男出産から1時間。350gの次男を大絶叫の末出産。

 

 

私が痛くて苦しかったように、次男も辛かったはず。

無理やりお腹から出された次男の姿は真っ赤で、傷ついて痛々しかった。

 

 

まだお腹にいたかったんだね。

ごめんね。

ありがとう。

 

 

 

2021年6月26日(土)双子を諦める

 

21時30分

 

主人が病室に来てくれました。

 

 

主人「もう双子は助からない。諦めるしかない。」

 

 

まだ大丈夫って言葉が聞けると思ったのに。

主人の口からはっきりと「助からない」って聞いてしまった。

 

 

私「なんで・・・?このまま22週まで頑張れるかもよ?」

 

主人「今分娩になっても20週だと助からない・・・。22週まで頑張っても子宮内感染がひどくて助からない・・・。」

 

私「感染・・・?」

 

そう。確かに診察で感染を起こしてるとは聞いたけど。

その後の詳細は聞いてなかった。そんなにひどい状況だったなんて。

 

主人「むしろ双子が22週までお腹にいると母体が危ない・・・。本当に辛いけど、双子は諦めるしかない。」

 

 

もう、1%の希望すら打ち砕かれた。

双子の心臓は元気に動いていて、胎動も感じてるのに。

 

 

 

死なせるために産むなんて。

 

 

 

死なせるために不妊治療したわけじゃない。

ただ、子供が欲しかっただけなのに。

やっと授かった命は生きられない運命だったの?

 

 

その後、先生からも同じような説明を受けた。

20週だと産まれても救命行為をしないと。

子宮内の感染が点滴で治まる場合もあるけど、私の場合はどんどん進行してしまった。

赤ちゃんは諦めるしかない・・・。

 

 

看護師さんも悲しそうにしてて、「赤ちゃんに服を着せたり、手紙を書いたり、やってあげたいことはありますか?」って聞いてくれた。

 

 

何も考えてなかったけど・・・

 

 

あぁ、もう本当に助からないんだ。

って現実が押し寄せてきて、今まで出てこなかった涙が一気に流れてきた。

 

 

私が、母親として子供にできることって、なんて少ないんだろう。

 

 

主人も悲しそう。

元気な赤ちゃんを産めなくてごめんね。

 

2021年6月26日(土)まだ諦められない

 

子宮頸管が16㎜に伸びて、張り止めも効いてきたのか、お腹も痛くない。

 

双子も頑張ってお腹の中に留まってるから、私は少しでも安静にしていようと仮眠をとることに。

 

 

17時頃

 

 

またしてもお腹の痛みがひどくなってきた。

 

なんで・・・。張り止め効いてないの?

 

痛みを我慢するのはやめてすぐにナースコールを押して診察を受けることに。

 

 

最悪の結果で受け入れられない。

 

 

子宮頸管が5㎜しかない

赤ちゃんを包む膜がうっすら見えてる

今夜分娩になるかも

22週以降なら助かるかもしれないけど20週の赤ちゃんは助からない

普通分娩だけど、流産という扱いになる

 

 

そんなことを言われたと思うけど

もう何を言ってるのか理解できない。

 

 

理解できないし、受け入れられない、信じられない、諦めたくない。

 

 

そんなこと急に言われても、どうしたら良いの。

なんで助からないの?

 

嘘だよ!もしかしたらこのまま22週まで頑張れるかもしれない。

希望持たせないようにしてるだけで、まだ助かるかも。

 

私たちの双子は強いんだよ。

何度も危ない状況を乗り越えてきたんだよ。

なんでそんなこと言うの。

元気に心臓動いてるじゃん。

 

 

そう思ったけど、先生には何も言えなかった。

だって受け止められてないから。

助からないって言われたけど、張り止めも継続するし、1%でも可能性があるなら諦めたくなかった。

 

 

張り止めと抗生剤の点滴を両腕に打たれて病室で横になっていたら、主治医の先生が来てくれた。

※今まで診察していた先生は緊急対応だったため主治医の先生ではない。

 

 

今夜分娩になるかもしれないからご主人に来てもらってください。電話が繋がったら私から状況を説明します。と言われて主人に電話。

 

病室から少し離れた場所で主人に色々説明してくれたみたい。

 

主人は21時すぎに来てくれるとのこと。

早く主人に会って「きっと大丈夫」って安心する言葉が聞きたかった。

 

 

 

 

「赤ちゃんは助からない」なんて言葉は聞きたくなかった。

 

 

 

2021年6月26日(土)早すぎる陣痛

 

車椅子で看護師さんに連れて行かれたのは4人部屋の病室。

1時すぎていたため、すぐに就寝。

 

うとうと眠りにつこうとするも・・・なんとなくお腹が張って痛い気がしてきた。

 

ゆっくり寝て休めばおさまるかな、とそのまま我慢していたけど、4時頃には痛みがひどくなってきた。

 

生理痛の重い感じで、子宮をぎゅーーーっと締め付けられる感じ。

 

定期的に痛みの波がきてるような気がして、時間を測ったら2分間隔だった。

 

えっ!?待って。これって陣痛?なんで?どういうこと?

と早すぎる陣痛にパニック状態。

 

ナースコールを押して2分間隔でお腹が痛くなると説明したら、お腹にベルトみたいなのを付けられて様子を見ることに。

よく見たらお腹の痛みと間隔の状態がモニターに写る機械でした。

 

その後も痛みがおさまらないのですぐに診察を受けることに。

 

 

 

先生「あーー。これは・・・厳しいね。」

私「えっ・・・?厳しいとは・・・?」

 

先生「子宮頸管が10㎜しかないのと、子宮内で感染を起こしているので、今日か明日には分娩になる可能性が高いです。」

私「・・・・??」

 

 

急なことで頭はまっしろに。

 

 

何が起きてるのか、先生が何を言ってるのか理解できなくて、とにかく双子は無事なのか・・・それしか頭にありませんでした。

 

でも、怖くて信じられなくて、何も言葉が出てこなくて・・・。

 

先生「すぐに張り止めと感染を抑える抗生剤を点滴します。それで様子を見ましょう。」

 

ということで個室に通されて左腕に点滴を挿入。

張り止めの副作用で動悸・指の震え・左腕の痺れが・・・。

 

特に左腕の痺れが痛くて自分の意思では動かせない。

 

 でも点滴の効果が出てきたのか、お腹の痛みは徐々に遠のいていきました。

 

そんな感じでよく眠れないまま朝8時の診察時間。

 

 

子宮頸管は16㎜に伸びてました!!

 

 

感染症の数値は血液検査の結果がまだ出てないから分からなかったけど、子宮頸管が伸びたのは本当に良かった!!

 

分娩になるかもって聞いた時は血の気が引いたけど・・・

このまま大人しくしてれば元の長さに戻ってくれるはず。

 

陣痛が来ていると聞いた主人はすごく心配してたけど、子宮頸管が伸びたって言ったら安心して、双子の力を信じよう!って励ましてくれました。

 

双子もまだ出ない!って踏ん張ってくれてたんだと思います。

 

 

2021年6月25日(金)大量出血再び

職場に復帰したは良いものの、まだフルタイムに体が慣れずこの日は有給を使ってゆっくりしていました。

夕方から主人の知り合いが経営しているお店にご飯を食べに行き、双子妊娠を報告。

店長は私たちがずっと子供を欲しがっていたことを知っていたので、「やっとできたんだね〜!」ととても喜んでくれました。

 

美味しいご飯を食べて、お風呂に入ってごろごろしていたら、サーッと何かが流れる嫌な感覚が・・・。

 

急いでトイレへ!(トイレに駆け込むの何回目だろう)

 

私「えっ!?出血してる!やばい!!真っ赤なんだけど!!」

主人「はっ!?なんで!?」

私「分からん!とにかく病院に電話!!」

 

時刻は23時、2人してテンパった状態で緊急窓口へ連絡するも、看護師が忙しくて今すぐの対応ができないからご自身の判断で救急車を呼んでください、とのこと。

なんじゃそれ( ゚д゚)!!

救急車を呼んでも、大学病院側が受け入れをOKしてくれなきゃ別の病院に連れて行かれるじゃん!!意味ないじゃん!!と心の中で叫びました。

 

とりあえず今すぐに動くことはできないから、20分くらいトイレで様子を見て、もう一度緊急窓口へ発信。

今度は看護師さんが出てくれて、今すぐ病院へ来てくださいと言われました。

主人に救急車を呼んでもらい、待っている間に軽く身支度を整えつつ、万が一を考えて入院の準備を・・・。

パニック状態ながらもよくここまで頭が回ったものだと思います。笑

 

 

主人とともに病院に着いたのは0時。

深夜にも関わらず、近くに住む義兄も駆けつけて励ましてくれました。

 

 

心臓がバクバクして、どうか双子が無事でいますように・・・と祈りつつ診察。

 

先生「子宮内に出血が見られますね。子宮頸管も19mmしかないのでこのまま入院です。」

私「双子は元気ですか!?」

先生「ええ。元気ですよ。取り急ぎ血液検査をして安静にしていましょう。」

 

私(良かった〜。今までも出血は何度かあったし、その度に無事に育ってたから今回も安静にしてれば数週間で退院して自宅安静だろう。大丈夫、大丈夫!)

なんてこの時は甘く考えていました。

 

緊急入院になることは先生から主人に伝えてもらい、EVホールのガラス越しに主人と最後の対面。

※看護師さんから、コロナの影響で退院するまで主人には会えないと聞かされていました。

 

主人「出産まで入院になる可能性が高いみたいだから何か必要な物があればラインで言ってね。」

私「えっ!?そんな長くなる可能性があるの!?」と素っ頓狂な声をあげる私・・・。

まさかそんな長引くとは夢にも思っていなかったのでビックリ。

 

予定日は11月だから、4ヶ月近く主人に会えないの!?と寂しさと驚きでパニック( ゚д゚)

コロナのせいで1人ぼっちか・・・(´;ω;`)なんて思っていました。

 

でもこれも元気な双子を産むため!頑張る!!と決意して主人と別れ、車椅子で病室へ。

 

 

 

本当になんてお花畑な考えで能天気な私。

 

 

 

この2日後に出産になるとは・・・。